パーキンソン病の治療は、薬物療法を中心に、必要に応じて手術療法や運動療法を組み合わせる「集学的治療」が基本です。症状の程度や生活スタイルに合わせて、医師や専門職と相談しながら、自分に合った治療方針を見つけていくことが大切です。
現在日本で主に行われている治療方法は大きく分けて3つです。
不足したドパミンを補うレボドパ製剤などが治療の中心。症状の変化に応じて調整しながら長期的に付き合います。
薬物療法と並行して継続することで症状の進行を緩やかにし、日常生活動作を維持しやすくなります。
薬の効果が不十分な場合などに脳深部刺激療法(DBS)などが選択されます。専門医との相談が必要です。
パーキンソン病治療の中心となる療法です。
パーキンソン病は、ドーパミンの不足により様々な症状が出てきますので、それを補う薬が処方される場合が多いです。また、ドーパミンを補うための薬以外にも様々な薬があり、症状に合わせて主治医の先生と話し合いながら薬を選んでいくことがとても重要です。
ドーパミンを補う薬が誕生する前までは「パーキンソン病は5年で寝たきり」とも言われていましたが、現在は様々な新薬が開発されており、運動や手術療法などの治療の幅も増えたことにより、「天寿を全うできる」と言われるようになりました。
薬物療法と並ぶ、もうひとつの柱です。
国立精神・神経医療研究センター病院の元院長である故村田美穂先生は、「薬物療法と運動療法は自転車の両輪で、どちらも重要」とおっしゃっていました。薬物療法で体が動きやすくなったからといって運動をしなくてもいいということではなく、しっかりと運動をすることにより、日常生活に支障がなく動き続けられる体作りをしていくことが必要です。
運動療法には、筋トレ・ストレッチ・バランストレーニング・有酸素運動など、様々な種類があります。パーキンソン病は100人いたら100通りの症状があると言われるとおり、人それぞれの体の状況に合った運動を常に選択して継続することがとても大切です。
PDitではパーキンソン病に有効な運動療法を順天堂大学と共同研究しており、より効果的な運動療法プログラム(PDitプログラム)を開発・提供しております。どんな運動をしたら良いか分からない方には、適切な運動をお伝えします。
PDitの運動サポートを見る →薬物療法の効果が十分でない場合に検討される選択肢です。
日本で主に行われている手術療法は5つです。これらは全て医療保険で行われている手術です。それぞれの目的と効果を主治医の先生とよく話し合って決めることが重要です。
深部脳刺激術(DBS)
定位的脳手術
集束超音波治療(FUS)
経腸療法(LCIG療法)
持続皮下注療法
出典:堀澤士朗, 平孝臣. パーキンソン病の外科治療. Jpn J Rehabil Med. 2019; 56: 185-189
薬物療法・運動療法・手術療法、これらを組み合わせてパーキンソン病の症状をコントロールしていくことが重要です。
そのためには、ご本人様・ご家族・主治医・リハビリ担当者がしっかりとコミュニケーションをとり、チームとして取り組んでいくことが何より大切です。