日常生活の工夫

運動は「気合い」では続かない。

― 〜パーキンソン病と行動変容のお話〜 ―

運動は「気合い」では続かない。

「良くなりたい」と思っているのに続かない

PDitに来られる皆さんは、とても前向きです。

そんな目標を持って、運動に取り組まれています。

でも、運動の大切さは分かっている。方法も分かっている。

それでも、

そんな日もありますよね。

そして、その「明日」が少しずつ増えてしまうことがあります。

これは決して意志が弱いからではありません。

実は、人の行動には「続きやすい条件」があることが分かっています。

「行動=能力 × 機会 × やる気(COM-Bモデル)」

行動は「やる気」だけでは決まりません

運動を始めたり続けたりするには、「やる気」だけでは十分ではありません。

行動科学では、行動は次の3つがそろうことで起こると考えられています。

能力(Capability)

機会(Opportunity)

やる気(Motivation)

この3つが重なることで、初めて「行動」につながります。

つまり、「もっと頑張ろう」だけでは続きにくいということです。

PDitで大切にしていること

私たちは、

「もっと頑張ってください。」

と背中を押すこともあります。

しかし、それ以上に大切にしているのは、

「どうすれば続けやすくなるか」

を一緒に考えることです。

例えば、

運動は、

「できる・できない」

ではなく、

「続けられるかどうか」

がとても大切だからです。

PDitでは、

「小さな成功 → 自信 → 継続 → 習慣」

という流れを大切にしています。

完璧を目指さなくて大丈夫

運動を続けようと思うと、

と思ってしまうことがあります。

でも、研究では小さな成功体験を積み重ねることが、継続にはとても大切だとされています。

例えば、

それでも十分です。

その「できた」が、次の「できた」につながっていきます。

最後に

私はこれまで多くの方と関わる中で、

「身体を良くすること」と同じくらい、

「続けられる仕組みをつくること」

が大切だと感じてきました。

だからPDitでは、身体だけを見るのではなく、生活や目標、その人らしさも一緒に考えながらリハビリを行っています。

未来の身体は、今日の小さな一歩から変わっていきます。

一緒に、無理なく続けられる方法を探していきましょう。

属 崇維
この記事の執筆者
属 崇維
作業療法士 / LSVT-BIG 認定療法士 / パーキンソン病療養指導士 / 両立支援コーディネーター
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